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    10年07月05日 9:00 am |

    女競輪王

    梅雨の暇にまかせインターネットで遊んでたら 偶然見つけました
    少々笑っちゃいますが、1956年作品 店長も生まれて無かった良き時代作品です

    魚屋“魚清”の娘美樹は毎朝の魚市場への往復で自転車なら人に負けぬ自信があった。娘心の華やかな夢を満たそうと許婚の五十嵐健一に競輪選手になりたいと打明け、健一の父源造に金を借りてくれと頼んだ。念願かない美樹は日本競輪学校で猛訓練を受けB級選手となった。一たん家に帰り店の手伝いをする美樹のもとに千葉レースの通知が来た。開催地の旅館で美樹が仲間の好子、慧子と明日の英気を養っていると古参の菊が呼びに来て、秋山選手が明日のレースに敗れると馘になるから手加減してくれと八百長を強要された。しかし当日、美樹は一着になり、子供を抱えた未亡人秋山は悄然と去った。美樹は悲しみに身を震わせた。その時、美樹の肉体を狙う無敵のチャンピオン倉本が勝利の乾盃を約して来た。美樹は倉本を好く慧子を代りにやったが慧子は温泉マークに連れ込まれた。美樹はその後二十七連勝を記録、源造に借りた十万円も返した。源造は商売不振の折、この金で事業挽回と、もう十万円作ろうと昔の親方御手洗を訪ねたが、目的を達せず、且つ八百長レースに乗らされる。御手洗の言った通り本命の倉本は二着、観客は八百長だと叫んだが警備員が御手洗の顔で編成されているため、どうにもならなかった。美樹は、やがて待望のミス競輪レースの出場権を得た。そんなある日、御手洗が源造を訪れ、美樹がレースに負けるよう詰寄った。源造は美樹に八百長を頼んだ。しかしミス競輪に一切を賭けた美樹は大会に優勝、源造の頼みを裏切った。大会後、新聞社の座談会の帰途、美樹は御手洗らに暴行された源造を発見した。御手洗は逮捕され、一味に倉本の名もあった。が美樹の心は晴れなかった。野望のために人間の真実を見失っていたと気づいた美樹に、ようやく健一の愛情が甦って来た。